コーヒーにおける農薬使用のあまり知られていない危険な話

コーヒー愛好家の皆さん、知っていましたか?私たちが毎日楽しんでいるコーヒー、非常に残念なことに、実は農薬の使用が世界で最も多い食品なんです。特にブラジルでは、年間約3800万キログラムもの農薬が使われています。さらに驚くべきことに、コーヒー生豆の輸入時には、外来種の虫を防ぐために強力な燻蒸処理が施されているのです。

安心して安全な珈琲を楽しむためにも、コーヒーの農薬使用から燻蒸処理まで、あなたが知っておくべき事実をご紹介します。

1.珈琲生産における農薬の使用状況

珈琲は農薬使用量が世界でNo.1の食品です。食品以外ですと綿花が一番多く、珈琲は二番目になりますが、こと食品においては一番農薬使用量が多いのです。
さらに、珈琲全体の約7割は農薬を使用して作られていると言われています。

例えば、ブラジルでは10年間で農薬使用量が190%増加し、年間約3800万キログラムの農薬が使用されています。このような状況は、農作業者とその家族、そして消費者の健康リスクを高めています。

コーヒーが生産可能な地域をコーヒーベルトと呼びます。
赤道から、北緯と南緯それぞれ25度ずつの、北回帰線、南回帰線の範囲内がコーヒーの主な生産地になります。嗜好品として昔から愛され、昨今は中国で珈琲消費が増えているなど、人口増や新たな嗜好エリアが増えていることから、珈琲自体の消費が増えていることが背景にあります。

2.珈琲輸入時の燻蒸処理について

珈琲輸入時の燻蒸処理は主に生豆に残る農薬や有害物質の除去を目的として行われますが、そもそも輸入時の生豆は「食品」ではなく、「植物」として取り扱われます。

その上で、いわゆる「外来種」の持ち込みを禁止している観点から、珈琲生豆の中に住み着いている可能性のある豆食い虫が日本に入り込むのを防ぐために燻蒸処理を行うのです。

燻蒸処理は、袋詰された生豆が積み重ねられた室内に、強力な有機リン系やアルミニウム系の殺虫剤を霧状にして充満させます。こうして豆の中まで殺虫する方法は、まさしく「バル◯ン」と同じ方法ですね。方法は同じですが、格段に強力な農薬になります。

食品としてではなく、あくまでも植物に付随する虫を殺すための処理であるため、劇薬に指定されているような危険な農薬を、豆の中まで充填するような方法をとっているのです。

3.残留農薬について

我々が実際に珈琲を飲むまでに、焙煎、抽出などにより残留農薬がほぼなくなる、という説があります。しかし一方で、残留農薬はある程度残るという説もあり、明確な答えはまだ出ていないのかもしれません。

いずれにしても、農薬を使って育てられ、燻蒸された生豆を、洗うことなく焙煎する過程で、残留農薬が残っている可能性がある、ということは、安心できる食品とは言い難いだろうということです。

4.燻蒸しなくても輸入できる珈琲とは?

オーガニック珈琲は化学肥料や合成農薬を使用せず栽培されます。これらの珈琲豆は抗酸化物質が豊富で、健康にも良いとされています。

日本においてオーガニックであることを正式に認可されるには、有機JAS認証を取得する必要があります。これは自然の力によって育てられた農作物を意味しています。

有機JASの規格としては、種まきの2年以上前から農薬や化学肥料を使用しない土壌で栽培された作物であることが基準として定められています。

また、国際的には国際認証機関のOCIA、アメリカのUSDAなど様々なオーガニック認証があります。

オーガニックコーヒー豆以外は、日本に入ってくるコーヒー豆はすべて燻蒸処理がされる、と言われています。(一方で、検査によって不合格の場合に限って燻蒸処理が実施される、という情報もあります。)

最後に

コーヒーにまつわる農薬の話、いかがでしたか?驚きの事実がたくさんありますね。

特に、大量に使われる農薬と、それを防ぐための燻蒸処理は、私たちの健康にも影響を及ぼす可能性があります。しかし、オーガニックコーヒーを選ぶことで、これらのリスクを避けることができます。

自然の力で育てられ、農薬や化学肥料を使用していないオーガニックコーヒーは、私たちの健康と環境に優しい選択肢です。次回コーヒーを選ぶ際には、この情報を思い出して、より安全な選択をしましょう。

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